「日焼けの足跡、見て見ぬふりしていない?」

季節のコラム 4月

紫外線対策の扉が開きはじめたこの時期、いかがお過ごしですか?
僕はと言えば2月、3月の花粉爆発現象から、目は痒いし、肌はちりちりする花粉症と日々格闘しております。
ということで、紫外線が気になる季節にもなったにも関わらず、むやみやたらとUVケア製品(紫外線対策もの)ものが使えないんですよ。
それはなぜかと申しますと…

詳しいことはわかりませんが、紫外線吸収剤とか紫外線反射剤などをはじめ、いろいろなものがUVケアの成分として使われているでしょ?
それらの成分が入っているものを、花粉症でダメージを受けている肌に使うのがなんとなく怖いからなんです。

ということで僕は、毎年この時期になるとクリニックでお医者様が勧めてくれる低刺激のドクターズコスメの日焼け止めを使うようにしています。「安心だな」と思ってね。


ちなみに紫外線対策の失敗談を少々。
今はスキンケアに余念のない僕ですが、日焼けし放題の時代があったのです。
そう! クッキーフェイス時代!! 日焼けが美の象徴だった時代!!  昭和の時代!!

そんな当時のドラマは、喫煙シーンが当たり前のようにありましたが、今はどんなドラマを見渡しても喫煙者のシーンなんてほぼないじゃない? 
それと同じようにほとんどの人が喫煙をしていた時代は、ほとんどの人が日焼けもしていたんですよね。だって二枚目とか、主役の女優がたばこの煙をくゆらすのを「かっこいい」シーンとして描かれていたし、日焼けもかっこよく映っていたから。

しかし現代、喫煙者は喫煙室に追いやられているように、日焼けをしている人を見ると「どうなの?」っていう雰囲気ってあるじゃない? 
まぁそれはそれとして、僕もそんな青い時代を通り抜けてきたので、デコルテや胸に日焼けの足跡があるんですよ~。

残念ながらお顔は鏡がないと見られません。でも、デコルテや胸や体は入浴や着替えの度、目に入る。それで毎日毎日すごく不愉快な気分になるの。それでも、ずっと見て見ぬふりをしてきました。
しかし、さすがにもうそのふりはできないと思い、ビタミンCの入ったコスメでお手入れをするようにしたのです。
やはりビタミンCにはメラニンを抑える力や排出する力があるのでしょうね。これって、自分なりの実験結果ですのであしからず。使うとデコルテや胸にあったシミの色のトーンが二段階ぐらい明るくなるのを感じるの。でもね、使うのをやめるとまた濃くなる。
使い続けたらどんどんトーンも明るくなっていくんだろうけど、シミの色は0にはならないのかなって。なかったことにはならないのよね~。
これがお顔だったらコンシーラーで調整することはできるけど、さすがに体にそこまではできないしね~。
化粧品がメラニンの色をトーンアップしていくことも実感しつつ、0にはならないんだっていうことにも気づいたというわけ。

だからこの際、クリニックでデコルテや胸の気になる部分にもシミ取りレーザーをする頃なのかなと。
だって考えてもみて。10年後は肌のハリが今よりも失われるわけじゃない? そこにさらにバナナの皮のスイートスポッツ的なものが出てきたら…それがお風呂に入る度に自分の目に飛び込んでくるんだよ~💦 辛くないわけないよね~。

ということで転ばぬ先の杖のUVケア、転んでしまったのならメディカルトリートメント。
僕からの戒め&おすすめ春のスキンケアのお話でした。

文:植松晃士 / Uematsu Koji

数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。 TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

関連エントリー