ごあいさつ

私がファッションのお仕事をはじめてから、四半世紀以上が経ちます。
「ファッションは着る人だけでなく、周囲の人たちの気持ちを豊かにするもの」
との思いから、このお仕事を続けております。

お仕事をはじめた当初から、ファッションだけが個性を表現するものではないということに気づいていました。 ファッションは、個性を素敵にみせる手助けにすぎません。 体、心、肌・・・ 洋服をまとわない、その人の“素”がいちばん大事です。 飲食店で働いているのであれば、清潔感が感じられる肌であったり、 教育者であれば、きちんとまとめられた髪であったり。 そんな“素”を輝かせるために、ファッションがあります。

そして、“素”を美しくする大切さを多くの人たちが感じる時代が来ました。

10代のころにできたニキビ跡を、ホームケアで時間をかけて治すのは過去のことに。 今は、美容皮膚科であっという間に解決できるようなりました。 シミもシワも、肌質さえも改善できるようになりました。

もちろんお化粧品も重要なアイテムです。 でも悩みをあっという間に、しかも安全に解決するという意味では、資格を持った医師に相談するのが効果的だと思います。

いろいろな雑誌などでファッションの連載をはじめ、美容の連載も長年やらせていただいております。 そこで経験したことや、取材を重ねたなかで、私が「素晴らしい」と思った美容情報の一端を、この『メディカルトリートメント通信』でご紹介できれば・・・との思いから、監修をつとめさせていただくこととなりました。

「自分の肌にさほど凝り固まった悩みがないわ」と、感じている人もいるでしょう。 でも考えてみてください。 「コンシーラーが手放せない」 「スッピンではコンビニさえも行きたくない」 そんなささやかな思いを見過ごしていませんか? しかもそれは日増しに強くなっていませんか?

気になっていることから、すでに悩みになっているものまで解消されたら、どんなに健やかな毎日がおくれることでしょう! それは見た目にも、気持ち的にも健康になれるということ。 さらに自信も持てて邁進できるということ。

そんなお手伝いができたらいいなと、この『メディカルトリートメント通信』をお届けいたします。

どうぞ健やかな毎日をお送りください。

2017年夏
植松晃士