赤みをとる「Vビームパーフェクター」治療

顔の赤み。そもそもの肌質からの人もいれば、怪我や炎症、事故などで赤みのある傷跡になったという人も。 ファンデーションやコンシーラーで隠せる場合もあるかもしれませんが、やはり毎日となると大変。素肌でいるときに、赤みがあると気になるものです。 クリニックには、赤みを落ち着かせる施術があります。今回は「Vビームパーフェクター」にスポットを当ててみました。どういう作用で効果があるのか、どんな種類の赤みに効果的なのかなど、教えていただきました。

教えていただく医師
教えていただく先生:高須クリニック名古屋院 高須英津子医師

URL:https://www.takasu.co.jp/clinicmap/nagoya.html

Q1. そもそも、顔の赤みの原因はなんでしょうか?

A 毛細血管が皮膚から透けて見えている状態を指します。特に肌が白い方は、透けて見えたりしますね。また、緊張したり、寒い部屋から暖かい部屋に行くと、血管が広がって赤くなって困るという方もけっこういらっしゃいます。
体質的なものもありますが、病気で赤くなる方もいて、たとえば膠原病も頬が赤くなることがあります。そういう場合は薬で治しながら、どうしても赤みが気になるなら血管拡張を抑えることで一時的に症状を改善することもあります。ほかに“酒さ”という、血管が広がる病気もあります。
乾燥が原因で赤みが出るというよりも、刺激が起こると炎症となって、それを治そうとする力で血管を発達させることがあります。傷跡や手術跡の赤み、ケロイドなどがそうですね。

Q2.赤みはどこの部位に多く出やすいですか?

A 頬、鼻の横が多いですが、ケガの跡、ニキビ跡の赤み、炎症後、ヤケド跡なども赤みになります。

Q3. 赤み治療にはどのようなものがありますか。 いくつかあるようでしたらそれぞれ詳しく教えてください。

A 当院では、「Vビームパーフェクター」を使っての治療を行っています。以前はダイレーザーというものがあったんですが、それを進化させたようなマシンです。

Q4. 「Vビームパーフェクター」は、どのように作用してその効果が得られるのか教えてください。

A 血管の中のヘモグロビン、赤い色素のみに吸収されるレーザーの波長を備えています。シミは黒いメラニンがターゲットですが、これはヘモグロビンの赤みがターゲット。血管の中のヘモグロビンを破壊して血管を小さくしていくイメージですね。余分な血管は数を減らす。そうすることで、透けて見える赤みの度合いが軽減されます。
照射する場合は、皮膚からの距離というか深さ、血管の太さ、流れる血流の早さなどで効果が変わるので、患者さんによって波長を変えて工夫しています。

Q5. 「Vビームパーフェクター」は、どのような方にお勧めですか?

A 頬の赤みや赤ら顔、赤みのあるニキビ跡、赤く炎症したニキビ、毛細血管が拡張した方、
赤く盛り上がったケロイドを改善したいという方にお勧めです。
また、女性はメイクである程度なら赤みを隠せますが、男性はそれができないので、赤みが気になるとおっしゃって来院される方が多いですね。

Q6. 「Vビームパーフェクター」は、どれほどの時間で効果を感じますか?

A その方の症状にもよりますが、目安は3回~5回です。赤みを感じるのは人それぞれなので、もっと赤みを消したいとおっしゃる方もいらっしゃいます。しかし、ある程度薄くしたらよしとして、5年くらいたつと再び赤みが出ることもあるので、気になってきたら治療しましょう。というお話はさせていただいています。
一般的な赤ら顔なら、最低1ヶ月期間をあけてから2回目を照射します。また、赤みが強い方の場合はそれだけ刺激を与える治療となりますので、2回目の治療は肌が落ち着く期間を考えて2ヶ月あける場合もあります。

Q7. 「Vビームパーフェクター」で、こういった症状が出ている、もしくはこのような体質の人には向かない、などございますか?

A 基本的に赤みに関するものなら向いています。ただ、ケロイド体質の場合は盛り上がっていることもあるので、この施術だけじゃなく、ほかの治療と組み合わせたほうがいい場合もあるのでカウンセリングでお話します。

Q8. 「Vビームパーフェクター」のダウンタイム、注意点(治療後のケア)等はありますか?

A その日にメイクしても大丈夫です。しかし、ケロイドの場合はちょっとじゅくじゅくすることがあるので、そういった時はメイクはNGです。
また、施術後は一旦赤みが増えることがあり、ほてった感じがします。多少ですが、部分的に内出血のリスクがあることも。でも、1週間くらいで消えますので安心してください。

Q9. 「Vビームパーフェクター」の料金と目安の治療時間、効果効能持続期間を教えてください。

A 1回の照射は10分くらい。照射前に麻酔クリームを塗布するので、輪ゴムで弾かれたような軽い痛みはあるものの、耐えられない痛みではありません。治療後の痛みもありません。赤みの強い人は、重ねて照射するので響くかもしれませんね。
治療のあとは冷却します。1回治療したら赤みが増えますが、1週間後には元に戻って、その後2週間くらいで赤みが減って落ち着きます。赤みがひいたところで2回目の治療に入ります。2回目以降は、症状を診て波長などをコントロールしながら照射します。
価格は、500円玉大程度なら1回30,000円、両頬(ニキビ跡)で目安1回30,000円~、あごのみ(ニキビ跡)目安1回15,000円~、ニキビスポット照射1ショットが2,000円となっています。
(本サイトの金額は全て税抜き価格です)

取材・文:中尾 慧里 / Eri Nakao

ビューティライター / チャイルドボディセラピスト
スキンケア、メイクなどの美容や健康に関する取材、執筆を中心に活動。雑誌、ウェブ、美容メーカーのホームページやリリースなど多岐に

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