美白・紫外線対策(UVケア)のための「内服薬」治療
美容に詳しい人なら、ここ最近「体の内側から肌をきれいにする」なんていう フレーズを聞いたことがあるでしょう。 肌の外側をケア したり治療するのではなく、 内服薬として体の中に直接取り入れるのがそれ。 飲んで取り入れるものだからこそ、気になることがあれこれ。 今回は美肌になるための内服薬の効果効能と最新情報をお届けします。
Q.最初に美白治療と紫外線対策について教えてください
A.
美白治療とは、肌代謝の低下や日焼けなど、さまざまな原因によってできるくすみやシミを取り除き、本来の明るく美しい肌を取り戻すことを目的とした治療です。
化粧品の進化が著しい現代では、スキンケアでも近い効果を望めますが、それをより短期間かつ、確実に結果へと結びつけることができるのが美容医療です。
当クリニックの美白治療では、肌の2トーンアップを目標として設定しています。
色白な美肌を手に入れるためには美白治療も大切ですが、シミやくすみを防ぐために紫外線カット対策を万全にすることも必要不可欠です。
太陽がある限り、日焼けが起こるもの。この先も美しい肌でいたいと願うならば、紫外線ケアは季節や場所に関係なくつねに必要なものなのです。
Q.紫外線対策にはどのような種類がありますか?
A.
もっともポピュラーなのは、つけるタイプの日焼け止めです。
当院では、各種日焼け止めの取り扱いがありますが、紫外線カット力の高い海外から直輸入したSPF90の日焼け止めも販売しています。
もうひとつは、内服薬(飲むタイプの日焼け止め)を使用した紫外線対策です。最近、雑誌で特集されるなど注目されていますね。これは、紫外線による酸化を防ぐ抗酸化成分と、細胞ダメージを修復する成分が一緒になっている薬やサプリの総称です。塗るタイプの日焼け止めと併用することで、体の内外から日焼けによるダメージを防ぐことができます。
Q.『内服薬』を使用した美白と紫外線対策について、詳しく教えてください。
A.
当院で扱っている内服系のものには、細胞ダメージの修復を目的とした成分が含まれている飲む日焼け止めがあります。
美白ものは、紫外線を浴びた時に肌を守るために発生した活性酸素が刺激となりメラニン色素が増えることを防ぐ、メラニン生成を抑える、すでに色づいたメラニン色素を無色化するといった、強い抗酸化力が主軸になっています。
飲む日焼け止めは、その働きにプラスして美肌づくりの妨げとなる細胞のダメージを修復するという役割まで担っているというのが特徴です。日焼け止めは、抗酸化力による“美白効果”と紫外線から肌をガードする“紫外線対策”を兼ね揃えた一挙両得なケアなのです。
Q. 美白と紫外線対策の『内服薬』が数種類ある場合は、それぞれについて教えてください
A.
当院で取り扱っている飲む日焼け止めは、4種類です。それぞれの特徴は以下の通りです。
★ヘリオケア ウルトラD ¥6,500
雑誌などにもっとも多く特集されているのがこちら。
臨床結果が世界中の皮膚科学会で発表されているシダ植物から抽出された成分を含む実力派。効果が出るまでのスピード感が人気の理由のひとつで、今日、日に当たる予定があるという日の朝と日中に飲めば、日焼けによる赤みや紫外線ダメージを避けることができます。
PHヘリオケア ウルトラD
★ソルプロ プリュスホワイト ¥5,800
パワフルな抗酸化作用が紫外線により発生する活性酸素を除去し、メラニンの生成を抑制。ドクダミやカモミールなどの混合ハーブのパワーで抗糖化作用まで発揮! 大人の女性を悩ませる黄ぐすみも一挙解決して、肌の透明感を高めます。
PHソルプロ プリュスホワイト16
★U-Vlock ¥6,500
強い抗酸化力によって光老化から肌を守り、抗炎症作用が日焼けダメージの収束を早めます。たった一粒で一日中効果が続く、ロングランタイプ。
PH UVlock
★レメディプレンド ¥5,000 (昼用)/ノックスブレンド ¥5,000 (夜用)
日中用と夜用2種類のサプリ。日中用は、一日のはじまりに体本来が持つDNA修復プロセスがスムーズにスタートするようアシストします。夜用は、そのDNA の修復プログラムを修復するように設計されています。肝斑を薄くする期待も持てるのが魅力です。
ご紹介した内服薬はどれも使用上の安全が証明されているものであり、とくに適さない体質などはありません。ソルプロ プリュスホワイトとU-Vlockは、メイド・イン・ジャパンという信頼度の高さから海外の方からも人気を集めています。
Q.美白と紫外線対策の『内服薬』は、どのような方におすすめですか?
A.
日焼け止めをしっかり塗っているのに日焼けをしてしまう、シミができるという方や、紫外線に当たる予定は避けられないけれど、どうしても焼けたくないという人にお勧めです。
また、普段より強い紫外線環境へ行く時のスペシャルケアとしてもぴったり。リゾートやアウトドアシーズンに向けて用意しておくのもいいでしょう。
Q. 逆に、『内服薬』を使用した美白と紫外線対策は、このような症状が出ている、もしくはこのような体質の人には向かない、などありますか?
A.
基本的には、先に上げた内服サプリや薬を飲めない体質は報告されていません。
授乳中や妊娠中の方などは避けていただくことをおすすめする場合があります。
Q.『内服薬』を使用した美白と紫外線対策の副作用、注意点等はありますか?
A.
基本的に副作用はほぼありません。現在、飲んでいる薬やサプリとの飲み合わせが心配な方は、カウンセリングの際にご相談いただければと思います。
Q.それぞれの効果効能持続期間を教えてください。
A.
★ヘリオケア ウルトラD
一回飲めば半日効果が持続します。朝と昼に飲めば、日中の紫外線をカットできます。
★ソルプロ プリュスホワイト
★U-Vlock
上記2つに関しては、継続時間は24時間といわれています。体を抗酸化状態にして紫外線を浴びても日焼けしにくい状態を準備しておくために、紫外線に当たる予定の前日(24時間前)から飲んでおくのがベストです。
★レメディプレンド/ノックスブレンド
こちらは、DNAダメージを修復するプロセスを整えるデイリーケア的なタイプ。
日々、降り注ぐ紫外線によって傷つけられる肌を細胞レベルでいい状態に保つには、スキンケア感覚で毎日飲み続けることが大切です。
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取材・文:金子 優子 / Yuko Kaneko
美容ライター
美容専門誌を中心に、書籍やウェブなど多くのメディアで執筆。スキンケアからメイク、美容医療まで幅広く、専門的な情報をわかりやすく