肌質をアップする「フラクショナルRF」治療
見た目に美しい肌は永遠の憧れです。 キメが整い、毛穴が目立たない、つるんとなめらかでふっくらと柔らかそうな肌。 毎日のスキンケアはもちろん、さらにクリニックの治療でひと手間かけることで、年齢を重ねてもなお若々しく美しい肌をキープすることは可能です。 肌の質感をアップするという「フラクショナルRF」治療について、いろいろと教えていただきました。
Q. そもそも「 フラクショナルRF」とは、どのような治療なのですか?
A フラクショナルというのは、断片的という意味。RF(ラジオ波)は、光治療では届きにくい深部にまでエネルギーを届かせることができます。
「フラクショナルRF」は、従来にはなかった、表面から真皮にまでRFを点状に届かせるというテクノロジーを搭載し、肌の奥から刺激を与え、コラーゲンの再構築を促したり、弾力、リフトアップ効果が期待できるものです。ダウンタイムや副作用がほぼなく、安全です。
ポイントは、当たる部分と当たらない部分があること。まんべんなく肌全体に照射するわけではないので、肌表面のダメージを最小限度に抑えられます。畑を耕すときも全体をまんべんなく耕すわけじゃないでしょ。それと同じで、効率よく肌に刺激を与えられるのです。
当たる部分と当たらない部分があるとは言いましたが、数回にわたって治療をするので、回数を追うごとに肌全体に当たるようになりキレイになっていきます。
Q. 「フラクショナルRF」治療は、どのように作用してその効果が得られるのか、教えてください。
A 点状に照射することで肌表面のダメージは最小限に抑え、肌内部では熱エネルギーが広がり、真皮にまで届いて創傷治療作用(傷を自ら治そうとする作用)により、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。
治療翌日には、当てた部分に小さなかさぶたができたり赤みが出ますが、小さな点状なので目立ちませんし、メイクも可能です。
数日すると、かさぶたがはがれて新しい肌に生まれ変わります。
Q.「フラクショナルレーザー」という治療法もあると聞きました。貴院の「フラクショナルRF」と何が違うのでしょうか?
A 「フラクショナルレーザー」は、炭酸ガスレーザーなど数種類あります。ただ、ラジオ波と違ってレーザーは熱のメカニズムが強めに作用するので、肌へのダメージが大きくなることがあり、ダウンタイムに1週間ほどかかったりすることもあります。特にアジア人の肌質は、フラクショナルレーザーだと色素沈着するリスクなどが考えられます。
肌はデリケートな臓器なので、当院はアンチエイジング医療美容クリニックですから、こまかなケアを重ねていく施術、日常生活に支障のない施術を提供したいという想いから、安全性が高く、患者さんへの負担が少ない「フラクショナルRF」治療を行っているのです。
Q. 「フラクショナルRF」治療は、どのような症状をお持ちの方にお勧めですか?
A RFが肌の奥まで届くことで、コラーゲンやエラスチンの再構築を促し、肌をふっくらとさせるのです。ですから、小じわや毛穴の開き、ニキビ跡、キメの乱れ、たるみが気になる方におすすでしょう。また、肌表面もつるんとなめらかになり、美肌効果も高まります。
Q. 「 フラクショナルRF」治療は、どれくらいの時間で効果を感じますか?
A 1ヶ月に1回の治療頻度で、3~5回ほど受けると、満足のいく効果が出ると思います。治療後は、点状の小さなかさぶたができますが、かさぶたが取れる頃には肌のハリ感やなめらかさを実感できるはずです。
Q. 「 フラクショナルRF」治療で、こういった症状が出ている、もしくはこのような体質の人には向かない、などございますか?
A 特殊な病気(難病指定をされているような病気)を抱えている人以外は大丈夫です。ただ、まぶたには治療できないので、当院では、まぶたのたるみが気になる人には「サーマクールアイズ」という治療法をご提案しています。
Q. 「 フラクショナルRF」治療のダウンタイム、注意点(治療後のケア)等はありますか?
A ダウンタイムというのは、ほぼないですね。点状の小さなかさぶたができますが、じきにはがれます。赤みも数時間から数日で消え、メイクも治療翌日からできます。
Q. 「 フラクショナルRF」治療の料金と、目安の治療時間、効果効能持続期間を教えてください。
A 料金は照射する部位によって変わりますが、鼻の上の毛穴などは、31,000円~です。目安の治療時間は、20~30分ほどです。ただ、塗る麻酔をするのでその時間が20分ほど。痛みは個人差がありますが、ちくちくする程度です。1ヶ月に1回を目安に、3回~5回ほど受けるといいと思います。
(本サイトの金額は全て税抜き価格です)
取材・文:中尾 慧里 / Eri Nakao
ビューティライター / チャイルドボディセラピスト
スキンケア、メイクなどの美容や健康に関する取材、執筆を中心に活動。雑誌、ウェブ、美容メーカーのホームページやリリースなど多岐に