『夏枯れ』の回復なくして、秋は迎えられないの!
季節のコラム 9月
雑誌を読んでも、ブティックを見ても、秋に発売するコスメやファッションが目に飛び込んでくる季節になりましたね。
お食事に行けば秋の食材。心をくすぐられますよね~。
なんですけど・・・この残暑。。。
テレビのニュースでは「熱中症対策のために、冷房をして水分を摂ってください」と、国民的に冷房を薦めているでしょ? そうしたら肌も乾くに決まっている。
実際にエアコンをつけないで寝てみたら・・・全身が洪水のような汗💦びっしょりになって、本当に寝ていられないよね~。
それで大汗かいた状態で、慌ててエアコンつけて、冷え切っちゃって風邪をひくという始末。だったらゆる~く28℃でエアコンつけておこうってなって、でも乾燥する。
逃げ場がないよね~。
そして美容雑誌では『夏枯れ』というキーワードの連呼。
それならば、「『夏枯れ』した肌をどうきれいに見せよう?」と、みなさんは思うわけですよね。
でもね、その発想自体が間違いなんです!
夏の冷房などの空調や、紫外線でダメージを受けている肌の状態を『夏枯れ』といいます。そんな枯れたままの状態で、きれいに見せるなんてことはありえないんですよ!
つまり、「『夏枯れ』した肌をきれいに見せる。」のではなくて、「『夏枯れ』した肌を回復させてきれいに見せる」ことが大事だということ!!
そこを忘れないでね。
今秋発売になる一連のコスメ新製品は、シワ、ハリ、たるみとか、ツヤなど、そういうキーワードを背負ったもののオンパレード。
それって、美容クリニックが日本で定着しはじめた約20年前、その当時から美容医療業界では、シミ、たるみの改善や、ハリ、ツヤのアップは大きなテーマ。。
だから今、美容医療業界では「コスメ業界の意識もテクノロジーも高まった!」って、言っているとか言っていないとか(笑)
だから一般市場に登場するコスメたちと美容医療を組み合わせたら・・・・・・
「枯れるなんて他人事~」と、そんなことになるんでしょうね♡
ちょっとここで、最近、僕が気になった美容のお話しをふたつほどしますね。
ひとつめ。
先日、僕は老舗美容クリニックの自由が丘クリニックで『すいこう水光注射』という施術を受けました。
これは、アミノ酸やヒアルロン酸などをカクテルした美容成分を、お肌の浅い層に均一に注入するというもの。
この『水光注射』は注射というくらいですから、チクッとした軽い痛みはあります。
でもね、その痛みと交換に美肌を手に入れられると思ったら、若干の刺激もヨ・ロ・コ・ビ♡
ふたつめ。
某外資系人気コスメメーカーの新製品発表会にうかがったところ、「肌のゆらぎは老化を招く」というフレーズが飛び込んできました。
安定していないものをそのまま放置しておくと、老化につながるよ、ということなんだと思うんです。
先のお話で出てきた『夏枯れ』している肌は、ゆらいでいる証拠。
想像してみて。このまま秋になったら、本格的な乾燥のシーズンになります。
紫外線で受けたメラニンが代謝されずに肌に残っているうえに、超乾燥シーズンがやって来るわけじゃないですか! 木枯らしだよ!! 「木枯らしだわ~」なんてセンチになっていいのは、ティーンエイジャーだけだよ!!!
だから秋に向かう9月はお肌にとって大事な時期ということなんです。
個人的には内臓機能アップと美白効果も期待できる『高濃度ビタミンC』や『グルタチオン(ペプチド)』など、代謝を上げる美容点滴を積極的に取り入れようかなって。
ちなみに僕は毎日ビタミンCをサプリで1000㎎は摂っています。
きっと点滴のほうが直接入るから、その働きも期待できるのでは! なんて思ったりもして。
ということで、『夏枯れ』した肌を回復させて、超乾燥シーズンへのお支度をこの9月にいたしましょう。
文:植松晃士 / Uematsu Koji
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。 TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。