たるみ治療と言ったら、レーザーと並んでポピュラーになりつつある注入治療。特に耳にするのがヒアルロン酸注射。今回はたるみの原因から、Vシェイプなどの具体的な注入方法まで、詳しくお話を伺ってきました。

Q.1　肌がたるむというのはどういう状態ですか？

A.たるみは、加齢による肌内部の劣化、紫外線のダメージ、骨の萎縮などの原因によって起こるといわれています。 肌内部の劣化というのは、肌の真皮層に存在するヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンといった肌の弾力（はり）を支える線維が衰えることで起こります。原因としては紫外線が大きく影響しています。 紫外線を浴びると、弾力を支える線維を生み出す細胞がダメージを受け、その生産量が落ちてしまったり、分解する酵素が過剰に発生して劣化させてしまいます。また紫外線以外にも、不規則な食事やタバコなどの生活習慣の乱れからも細胞にダメージを与えるといわれています。そして、加齢と共に筋肉も弱くなることで、肌のたるみにつながります。 同じく加齢によって骨の密度も下がり、骨が萎縮してくることによって付随する脂肪や皮膚がたるんできてしまいます。 進行具合としては、まず目の下のあたりが落ちてきて、次いで頬部分が下垂し、フェイスラインがゆるんできます。顔全体の立体的な構造を保てなくなるため、目の下のたるんだラインやほうれい線、ゴルゴライン(目の下から頬にかけてできるライン)などを気にして来院される方が多いですね。

Q.2　たるみを注射で改善する治療法があるそうですが、どういったものですか？

A．当院で行っているのは、先ほど説明しました、たるみの原因となる「加齢による肌内部の劣化、骨の萎縮」を改善し、立体的な構造を構築するために、失われたボリュームを補充するヒアルロン酸注入治療です。厚生労働省が認可した製剤『ジュビダームビスタ® ボリューマXC』を使用します。 従来のヒアルロン酸よりも肌を持ち上げる力が強い、成形性が高い、水を含みにくい性質があるため、打った後がボコボコしにくい、自然な仕上がりになりやすいなどが特徴です。例えていうなら“ゼリーのような柔らかさ“というよりは、”わらびもちのようなコシ“があります。また、従来のものに比べて『ジュビダームビスタ® ボリューマXC』は２年ほど効果が持続するという特徴があります。 患者様のたるみ方、左右のバランス、骨格などを見ながら注入するポイントをマーキングし、注入する深さや量も調整して、全体的に違和感ないように仕上げていきます。例えば、従来のようにダイレクトにほうれい線に注入するよりも、頬の位置が高くなるような部位に注入することでほうれい線も浅くなり、顔全体が引き締まって見えます。

ジュビダームビスタ® ボリューマXC

Q. どのような方におすすめですか？

A．ほうれい線やマリオネットライン(両口角の下方顎にかけてできるライン)、目の下のたるみが気になる方、骨が萎縮して下垂してきた方に最適です。引き上げたい部分に注入してぐっとリフトアップします。当院のメニュー名は『Vシェイプリフト』になります。

Q. どのような部位に打ちますか？

A．『ジュビダームビスタ® ボリューマ XC』は、他のヒアルロン酸製剤よりも弾力やコシがあるので、従来のほうれい線などのたるんだ部位に直接打つよりは、こめかみや頬、眉上、顎などたるみに起因している部位、持ち上げたい部分に柱を立てるようにポイント的に打つと効果的です。 肌の浅い部分ではなく深い部分に打つため、奥からぐっと持ち上がるような仕上がりになります。

Q. どのくらいの年代におすすめですか？

A．どの年代の方でも大丈夫ですが、年齢や顔形、仕上がり感などで入れる量やボリューム感は変えます。その方の骨格に合わせて立体的に注入していく、オーダーメイド的な治療ですね。何かをやった、という仕上がりではなく自然で、それでいてキュッと引き締まった小顔になる。全体がいきいきとした表情に変わるのでどなたにも好評です。

Q. 痛みはありますか？　また持続力は？

A．麻酔入りの製剤なので痛みはほとんど感じることなく、施術直後から効果を実感いただけます。ダウンタイムもありませんから、治療直後からメイクもできます。 持続力は２年とされているので、１年半ほど過ぎてそろそろ２回目をという方が多いですね。

Q. 価格や治療時間はどのくらいかかりますか？

A．注入自体は20分前後です。カウンセリングなども含めて１時間程度見ていただくといいでしょう。 注射は１本￥100,000で、『Vシェイプリフト』は何ヶ所かバランスを見て打つので１回￥300,000～600,000となります。(詳細は高須クリニック名古屋院参照)。

『ジュビダームビスタ® ボリューマ XC』症例

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