シワ治療だけじゃない!魅力的な造形をつくるボトックス治療

表情ジワの治療法として紹介した「ボトックス注射」ですが、なんとシワ治療以外に応用法があるそう。筋肉の働きを調整して目や口の形を整えて魅力的に、そしてエラを小さくして小顔に・・。詳しくお話を伺ってみましょう!

教えていただく医師
教えていただく先生:あおいクリニック銀座 中野あおい院長

URL:http://aoi-clinic.com/

Q.1 『ボトックス』のそもそもの効果効能はなんですか?

A.『ボトックス』とは、ボツリヌス菌の持つ毒素を無毒化した製剤で、注入した部分の筋肉や神経の活動を抑える働きがあります。「眼瞼痙攣」など疾患の治療に使われていた薬剤が美容に転用され、表情筋による動きのくせを抑制することで、表情ジワを改善するという治療で多く使われています。ボトックスを使った治療は、20年以上も前から日本を含む世界中で行われており、安全かつ、効果的なアンチエイジング治療として知られています。
日本では「ボトックスビスタ」という名前で厚生労働省の承認を得ていますので、当院ではその製剤を使用しています。
「筋肉の動きを弱める」という効果を使って、表情ジワを改善して若返りという目的以外にも、目や口など、パーツの造形をより魅力的にするという手段としても使われています。

Q.2 顔の造形をより魅力的にする目的の『ボトックス』治療の特徴とメリット教えてください

A.『ボトックス』による表情筋の活動を抑えることで、目の印象が優しくなる、“への字口”を微笑んだような口元にするなど、顔のパーツからネガティブポイントを取り除き、理想的な美しさへと近づけることができます。

Q.どのような方法があるのか、詳しく教えてください

A.まず、『モナリザボトックス』は、口元の筋肉のバランスを繊細にコントロールすることで、口角をリフトアップし、真顔でいるときでも優しく微笑んでいるような表情に導きます。瞳の印象を愛され系や癒し系へとイメチェンするのが『アイボトックス』。目のキワにほんの少量のボトックス製剤を打つという治療ですが、その位置によって、異なる2つの目元をデザインすることが可能です。
黒目の下に注入する『ドールアイボトックス』ならば、目の縦幅を広げることができ、くりっとした丸い可愛らしいフォルムの目に。
目尻の下に注入する『アクトレスアイ ボトックス』は、目尻が少し下がり、垂れ気味のやわらかくもセクシーな印象へと変化します。
目元は、人の第一印象を司るパーツなので、このわずかな違いによって好感度やモテ度もぐっと高まると評判を呼んでいます。
『小顔ボトックス』は、エラ部分にある咬筋に注入します。咬むときに力む筋肉が弱まり、エラの張り出しが目立たなくなることで、キュッと引き締まった小顔効果が期待できます。

モナリザボトックス・エラボトックス

Q.ボトックス治療の注意点はありますか?

A.当院のボトックス治療は、部位によって効果的な注入位置と使用する製剤の量を見極めています。ただ、注入するだけではなく、「どういった表情になりたい」、「どういった美しさを理想とするのか」、そういった美の観点から最適な位置と量を導き出しています。
現在、ボトックス治療は、全国の多くのクリニックで行われていますが、顔の造形をコントロールする注入は、ただの治療ではなく、美人顔を製造するデザイニングです。美意識の合うドクターや、ボトックス治療のキャリアに信頼がおけるクリニックなどを選択することがとても大切ですね。

Q.どのような方におすすめですか?

A.『モナリザボトックス』は、口角が下っている人はもちろん、口元の印象が「不満そう」「期限が悪そう」と言われるような方におすすめです。
『ドールアイ ボトックス』は、目の縦幅を広げ、愛らしいお人形さんのような目になりたい方に。
『アクトレアイ ボトックス』は、垂れ目に憧れる方や、微笑んでいるようなやわらかな印象の目になりたい方に最適です。
『エラボトックス』は、エラ張りが気になる方。くいしばりグセがある方におすすめ。
自分で見極めが難しい場合は、耳の手前に手を当て、歯をぐっと噛み込んだ時に、ポコッと筋肉が張る方は、今よりももっと小顔になる可能性を秘めている証拠です。

Q.施術の料金と目安の治療時間、効果持続期間はどれくらいかかりますか?

A.『モナリザ ボトックス』は、1回 ¥50,000。
『ドールアイ』は、1回 ¥15,000です。
『小顔ボトックス』は、1回 ¥100,000です。(詳細はあおいクリニック銀座HP参照)
効果は半年から、長い人では数年続くこともあります。
所要時間は、麻酔に約20分、施術時間は約5~10分程度です。

(本サイトの金額は全て税抜き価格です)

取材・文:金子 優子 / Yuko Kaneko

美容ライター
美容専門誌を中心に、書籍やウェブなど多くのメディアで執筆。スキンケアからメイク、美容医療まで幅広く、専門的な情報をわかりやすく

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