「目まわり」の悩みを解消する治療法

たるみやくすみ、シワなど、目のまわりのエイジングトラブルはいろいろとあります。 それぞれどういう原因でトラブルになってしまったのか、それを解消するには どういう治療が有効なのか。 また、昨今話題となっている、わかわかしさの象徴ともいわれる「涙袋」を ふっくらさせるためにはどういう治療法があるのでしょうか。 今回は「目まわり」治療についてお届けします。

教えていただく医師
教えていただく先生:松倉クリニック&メディカルスパ 松倉 知之院長

URL:https://www.matsukura-clinic.com/clinic/

Q目のまわりの悩みの症状にはどのようなものがありますか?具体的な症状をあげて教えてください。

A 大きくわけて、色、目の下のぷっくりとしたふくらみ、まぶたのへこみや骨の下のへこみ、シワが考えられます。色というのは、一般的には「くま」と呼ばれているものですね。

Qくまやへこみ、ふくらみ、シワといった悩みは何が原因で起こりますか?

A 『ふくらみ』や『へこみ』は、目の構造を考えるとわかりやすい。断面にして見ると、眼窩脂肪が眼球をクッションのように守っているんですが、加齢により重力に負けてだんだんその脂肪が落ちてくる。それで、まぶたがへこんで、目の下あたりにふくらみが出てくるんです。ただ、人によって眼輪筋の支えの強さなどによって症状に差はあります。 骨の下のへこみは、皮下脂肪がゴルゴラインのほうへ下がることによって影ができ、へこみが強調されて、顔が疲れて見えてしまうんですね。 『シワ』は、そもそもアイゾーンには皮脂腺が少ないんです。常にドライ状態。だから、まず乾燥ジワが起きます。次に、長年の表情によるくせジワ。それから、加齢や紫外線などの影響によって肌内部のコラーゲンやエラスチンなどの支える力が弱くなることによって、たるみジワが発生します。 また、『くま』と言われているものは、目のまわりのたるみやふくらみ、影といった複合的なトラブルだと思われます。

Qくまの治療にはどういうものがありますか?

A まず、「疲れているとくまが出る」なんていうけど、それは本当かな? と思っています。そもそも、色素沈着といった色の問題は遺伝子で最初から決まっているもの。世界において、白人から黒人まで7タイプに分けられているんですね。日本人を含む黄色人種はその中の2~4タイプに当てはまります。 2は日焼けすると真っ赤になり黒くなりにくいタイプで、3は赤くなってから黒くなるタイプ、4が黒くなりやすいタイプ。ほとんどの日本人は3タイプですね。4はシミになりやすいし、ブラックサークルといわれるくま、目のまわりが黒くなりやすいし、カンパンやシミもできやすい。白い肌の人がシミやくまができやすいなんて言う人もいるけれど、それが目立ちはするけれど、できやすくはないんです。 たるみなどの複合的なものを「くま」としている場合は、凹んだ部分にヒアルロン酸を注入することで影をなくすことで緩和されます。また、まぶたのたるみやうっ血性のくまの場合は、パルスYAGレーザーを中心に、高周波や手技での目元ほぐしなども組み合わせた『目元トーニング』がおすすめです。

Qふくらみについての治療はどういうものがありますか?

A 手術するときれいに治せますが、脂肪を取り除く手術はやってはいけません。 脂肪という支えがなくなるので、将来的にそこがへこんでシワになってしまうので。脂肪は取らずに、それを利用して目の下のへこみを膨らませる手術がいいと思います。 手術は怖いという方には、『ヒアルロン酸』を注入する治療法もあります。頬骨の丸みにつながるように自然に、今あるふくらみとの段差をなくす部分に注入してふくらみを目立たなくします。 ヒアルロン酸はもともと肌内部にあるものなので、注入すると少しずつ代謝され、数ヶ月で吸収されてしまいます。体内に異物として残らないので安全性が高く、アレルギーを起こしにくい点も特徴です。

Qへこみについての治療はどういうものがありますか?

A へこみについてもヒアルロン酸で対処できます。へこんだ部分に注入することで、自然なふくらみを持たせられます。注入した直後から効果を実感できます。

Qシワについての治療はどういうものがありますか?

A へこみと同じようにヒアルロン酸注入があります。また、注射がイヤだという方には、張りを出す『リッチダーム』という、フォトフェイシャルと同じ光エネルギーを照射する機械を使うことで肌にハリや弾力を出し、小じわやたるみを解消することが可能です。 また、保湿を毎日しっかりやることに加え、食生活の改善も大切。肌の弾力を支えるコラーゲンは、タンパク質と鉄とビタミンCを摂取することで作られます。特に女性は誰もが鉄不足。重点的に摂取して、体内から肌の美しさを目指しましょう。

Q涙袋とはそもそもどういうものですか? 

A 目のすぐ下のふくらみのことを指します。 筋肉で脂肪が押し上げられてできているもの。脂肪ですね。人によって大きさなどさまざまですが、ただ、筋肉の構造の問題で加齢と共になくなってきます。

Q涙袋をふっくらさせる治療法を教えてください。

A 昔は涙袋を作ってくださいというオーダーはなかったですけど、今はヒアルロン酸を注入することでふっくらさせることができます。ただやりすぎると美しくないので、したかしないかくらいの自然さで仕上げるのがポイントです。

Qヒアルロン酸治療の痛み、ダウンタイムや注意点はありますか?

A 注射なので、内出血のリスクは多少あります。とくに目のまわりは血管が多いので。もしも内出血した場合は、2~3週間くらいで治まります。注射する際は痛み止めのクリームを塗るので痛みは幾分軽減されます。 当院はいち早く日本に美容目的でヒアルロン酸を導入しました。なぜヒアルロン酸を利用しようと思ったかといえば、ヒアルロン酸は透明でボリュームを維持しやすいんですね。また、アレルギーが起きにくい。最初の頃は「バーチャル整形」と呼んで、高くしたい部分にヒアルロン酸を注入して形を決めてから手術したものでした。ところが、ヒアルロン酸が思ったより長持ちするので、昨今は手術する必要性が少なくなってきました。ヒアルロン酸注射で気になるへこみ、ふくらみに関する治療が可能です。

Qヒアルロン酸をやってはいけない肌質や体質の方はいますか?

A どなたでも大丈夫です。 ヒアルロン酸は個人差により吸収されるスピードが違うので、当院では、1度注入したら2~3週間後にもう1度来ていただく独自の「修正システム」により、微調整をして仕上げます。また、ヒアルロン酸は硬さの違う7種類を用意して、よりナチュラルに仕上がるように部位によって使い分けています。

Qヒアルロン酸治療の料金と目安の治療時間、効果効能持続期間を教えてください。

A 目の下のたるみには、およそ¥30,000~¥50,000。また、頬にボリュームを持たせ、同時に目の下のたるみを解消する「ヒアルロン酸リフト」は、¥100,000~です。 涙袋は¥50,000。施術時間はどれもカウンセリングや麻酔などを含め1時間程度です。 効果効能持続期間は吸収されるスピードに個人差がありますが、数ヶ月~半年ほど。とはいえ、いきなりゼロに戻るわけではありません。

Qシワの治療で行う「リッチダーム」を受ける際のダウンタイムや痛み、注意点はありますか? また受けてはいけない肌質や体質の方はいますか?

A ごくごくまれに光の波長にアレルギーがある人もいますが、基本的にダウンタイムも注意点もありません。どんな方にでも受けていただけます。

Qリッチダームの料金と目安の治療時間、効果効能持続期間を教えてください。

A 目元のリッチダームは、¥15,000。カウンセリングを含め1時間ほどの治療時間です。 効果効能持続は人にもよりますが、だいたい1ヶ月ほどです。

Qくまの治療で行う「目元トーニング」の料金と目安の治療時間、効果効能持続期間を教えてください。

A ¥26,700で、カウンセリングなども含め90分程度です。 くまだけではなく、まぶたのたるみや目元のシワ、肌トーンもあげるなど複合的な改善が見られます。

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取材・文:中尾 慧里 / Eri Nakao

ビューティライター / チャイルドボディセラピスト
スキンケア、メイクなどの美容や健康に関する取材、執筆を中心に活動。雑誌、ウェブ、美容メーカーのホームページやリリースなど多岐にわたり活躍する。

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